就農体験記 新規就農を目指して

研修日記 41日目 - 2022年6月13日 -

今日の作業

土壌還元消毒の続き

今日は堆肥の散布からスタートしました。

先日土壌還元消毒を進めていたハウスでしたが、数日前からビニールを外し、しばらく寝かせていた状態でした。
被覆を外した直後は、ものすごくドブ臭い匂いが立ち込めていましたが(これは嫌気性細菌が活動することによる還元臭の特徴です)、しばらく酸素に当てることで匂いは落ち着きました。

還元状態から一気に酸素を送ることで、死んだ好気性細菌(病害菌)や線虫の死骸をエサに、放線菌などの有効菌が増殖していくフェーズになります。
ここで更に有効菌のエサとなるキチン質(カニガラやカキガラなど)を与えてあげることで、さらなる微生物バランスの改善を目指します。

土壌還元消毒をしていたハウスで、ビニル被覆を外して1週間程度たった様子

散布したのは、カニガラと放線菌入りの堆肥。カニガラはそのままカニのカラを粉砕しただけのものなので、もうあたり一面にカニの香りが漂いました。
本当に美味しそうな魚介系の香り。パエリアやカニチャーハンが食べたくなる。

美味しそうな香りが漂うカニガラ
放線菌入りの堆肥

散布後はトラクターで混ぜ込みました。

別ハウスの消石灰散布

お次は片付けが終わった直後のハウスに、消石灰を散布する作業。

石灰はpHの調整のほか消毒などの意味合いも多少あります。石灰過剰にならない程度にではありますが、施設園芸の場合は土壌酸度の調整が必須なため、研修先では必ず散布するようにしているそうです。

均一に散布するために、散布機を使用するべきでしたが、すっかり失念して手作業で撒いてしまいました。

消石灰は強アルカリのため、目に入ったりすると失明の可能性もあります。多量の吸引も健康被害のもとです。
手袋とマスクは着用していましたが、メガネだけつけてゴーグルの着用はしていなかったため、反省。
次回からはもっと慎重に作業にあたりたいと思います。

消石灰でpHの調整

ハウスの定植準備と、菊の植え付け

ハウスの定植準備の続きに取り掛かり、無事準備完了。

ダブル植え(4条植え)で菊を定植していきました。

しっかりと発根が進み、根が育苗箱を突き抜けている

5月末頃に挿穂した菊の苗は、しっかりと発根が進んで、根っこが育苗箱を突き抜けていました。

元気な根鉢ができている個体を植えられると、それだけで嬉しくなりますね。しっかりと根づいてほしいです。

注意事項

ここで紹介していることは、私が個人的な備忘録としてまとめているものになります。そのため、閲覧される際には下記についてご注意いただき、ご理解いただけますよう何卒お願い致します。

  • ご指導いただいた研修先での確認校正などは行っていないため、内容に間違いや相違などがある可能性があります
  • 随時更新にて記事を仕上げていくため、内容に空欄や不明確な記載があることがあります
  • 個人的な備忘録として知識や手法をまとめているため、あくまで参考程度にご覧ください

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