今日も晴天、風も良くあたたかな空気。
朝起きたときの鳥のさえずりに、風が切る音、虫の声、柔らかな日差し。すべてが新鮮で、心も身体も元気になります。良い町だ本当に。
今日の作業(2022.4.8)
- トルコギキョウ定植準備(昨日の続き)
- ネギの収穫
昨日に引き続きトルコギキョウ定植用畝の準備
(4日目の続き)防草シートを敷く
昨日に続き、ハウス内での定植準備。
アクアリフトでフザリウム対策
土壌の微生物環境を整える役割として、定植前に培地用バイオ資材「アクアリフト 300LN」を散布します。
アクアリフト300LNは、45ミクロンの微粉末状に製造された、定着性・増殖性・持続性・優占性に優れている微生物資材です。散布後、アクアリフトのバクテリアが倍々で増殖し長期間持続するため、土壌の改良と病気の予防に確実な効果を発揮し、費用対効果がひときわ優れています。 平成14年発売以来全国で使用され、長年ご好評をいただいています。
アクアリフト300LNのバクテリアは、土壌中で病原菌との菌同士の勢力争いに強く、病気や連作障害を改善し、通気性が良く、保肥力・保水力など地力のある土へ改善します。作物の根の張りが改善し、また分解時の分泌液やバクテリアを作物が根から吸収することにより、病気に強く、色艶・香り・食味など、さらに品質が良く、日持ちのする作物が育ちます。
アクアサービス株式会社 https://www.aqua-s.jp/aqualift/aqualift300.html
トルコギキョウを主に栽培を続けていると、どうしても連作障害が生じてしまいます。土壌微生物のバランスが偏り、主にフザリウムのような有害菌が増殖することで病気が発生してしまうのです。これの対策として、従来の農業ではクロルピクリン剤(土壌消毒薬)などを使用して、土壌微生物(有害虫や菌)の滅菌・殺菌を行うことをよしとしていました。毎回畑の土をリセットするようなイメージですね。
ただしこの方法では、有益な菌も殺してしまい、また環境や人材への影響も少なからずあるということで、私の研修先ではあまり使用したくないとのこと。代替案として、バイオ資材や堆肥の添加により、土壌微生物のバランスをうまく整えてあげることで、有害菌の増殖を防ぐことを狙っています。近年の有機農業などでも様々な方法で、同様のアプローチがありますね。今後ここらへんも勉強次第、まとめていきたいと思います。
バーナーでのマルチ穴あけに挑戦!
先日は実習できなかったマルチへの穴あけ作業ですが、実際に作業やらせてもらいました。
まずバーナーに火をつけて、適度に火力を出し(ボーという音が断続的に聞こえる程度、出しすぎないように注意)バーナーを温めます。
ある程度温まったら、張ったフラワーネットの各枠の中央からできるだけズレないように、マルチに押し当てて円状にくり抜いていきます。この時、フラワーネットに触らないように注意!焼ききれてしまいます。
リズムよく進めれば、正確に測ったわけではありませんが、1秒で1穴(45mの畝で300穴=20分)程度でしょうか。
穴を開けること自体は、早めのペースでも問題なくできますが、早すぎるとバーナーの熱が下がってしまい、切り抜いたビニールがバーナーに付着して塊ができ、途中で剥がれ落ちて思いもよらぬところでマルチやネットを切ってしまうことになります。
#3棟 #4棟
知り合いの農家さんのネギを収穫してそのままもらい受ける
研修先の知り合いの農家さんの畑にあるネギの収穫お手伝い。お一人で畑をやっているのですが、80歳を超える高齢になってしまったため、収穫ひとつするにしても大変とのこと。そのままおすそ分けしてもらえるということで、5人くらいで畑に伺いました。
ネギの根っこが西側に伸びているので、東側からシャベルで掘り起こし、手で拾い上げて土を払うという作業。なお根っこが西側に伸びているのは、植え付けの際に、西側南北に伸びる畝に対して、ネギの頭が東になるように横にして地面に置き、天に向かってネギが起きてくるようにしたため。ちょっと曲がったネギになります。
とてつもなく大量のネギが収穫できました(写真撮り忘れ)。分結していくタイプのネギのため、また畑に植え直すことで増えて行くそうです。改めて植え付けに使用するほか、収穫参加者におすそ分けも。私は先日個人の畑で収穫したネギが、まだ大量に残っているため今回は遠慮しておきました。
今日の備忘メモ
- バーナーの穴あけ時、マルチに押し当てた際に空気穴から炎が見え始めたら、溶けたビニールがバーナー内に付着し始めた証拠。土の上でビニールをこまめに取り除くことが、思わぬネット切りを抑えるコツかも
- アクアリフト散布の際、マルチシートの上に広がってしまう溶液は無駄になってしまうのでは?マルチを敷く前に散布するではダメなのか。なぜマルチ後なのか。質問してみる。
- ネギは簡単に(労力が少なく)栽培が可能。病気や虫だけ気をつけつつ、定期的な土寄せだけ行う