就農体験記 新規就農を目指して

研修日記 16日目 - 2022年4月28日 -

今週は、火曜と水曜で研修休みを取り、ハローワークへ行っていました。

そこらへんの話は別に記事にするとして、今週の研修記録は月曜、木曜、金曜のみになります。

今日の作業

  • JA出荷用の花を集荷場に届ける
  • 5号棟、8号棟の水やり
  • 9号棟の還元土壌消毒の下準備手伝い
  • 18号棟の草むしり

毎週木曜朝の日課となった花の運び屋

木曜日の朝一の仕事は、JAに出荷する用の花たちを、集荷場に送り届けることです。

人束あたり300~400円程度のものですが、非常に大きな花を作って売るので、直売所でも人気だそう。先週出荷した分は完売したようで、返品分は一本もありませんでした。(先々週のマリーゴールドはかなり売れ残りました。地方だと、マリーゴールドは全く人気が無いそう)

JAに出荷されるのを待ち望む、紫や白のトルコキキョウたち(奥のストックは別事業主の花です)

9号棟の土壌還元消毒の準備

青枯病などの土壌病害がひどいハウスが9号棟。連作障害が目立つようになってきたので、土壌消毒を行うことにしたそうです。

県の職員さんに指導をしてもらいながら、数週間ほど準備期間をとって、消毒を行います。詳しくは聞けておりませんが、冠水と米ぬかを使用した、土壌還元消毒を行うようです。

連作障害とは一般的に、同じ作物(主に同科)を植え続けることで、その作物に対する土壌中の病害菌が増えすぎて、土壌微生物の生物相(バランス)が偏ってしまっていることが原因で起きる病気のことです。病原菌自体はどこの土壌にも存在しますが、バランスが悪くなるのがダメだそう。

そのため一度、土壌微生物の状態をリセットすることで、これらは改善することができます。

方法は色々ありますが、今回の大まかな流れは、①まず転炉石灰によりpHを上げてアルカリ性にする、②米ぬかを施肥後、土壌冠水を行いタプタプに水を満たす、③ナイロンで覆って太陽光を当てる というもの。

土壌消毒としては、有機物(米ぬか)を微生物が分解することで酸素を消費する&冠水による低酸素状態の組み合わせで土壌を還元化し、好気性の微生物を死滅させることが大きな効力だそう。加えて太陽光消毒の効果もあるようです。

ここらへんは勉強しがいがあるので、コレもそのうちノートにまとめておきたいと思います。

消毒作業自体は、研修先の先生と県職員で行っているため、私の出番はほぼありません。

少し手伝ったことといえば、ハウス内にある暖房機を、外に運び出したくらいです。

土壌消毒を行う際は、ハウスの中を全てキレイに片付けるため、暖房機はもともと外に備え付けるタイプだと、いちいち移動せずに住むので楽だそう。設置費用と相談ではありますが、自分でハウスを建てる際は一考すべきかと思いました。

#9号棟

18号棟の草むしり続き

昼前から午後は、先週末から作業を開始した、18号棟の草むしりの続きを行いました。

18号棟は5連棟になっており、西側のハウスから順に草むしりを開始しました。先週末、最初にレポートしたときに着手した西側の畝は、トルコキキョウの定植後一度も除草をしていなかったらしく、雑草が好き放題暴れている状態。除草に手間がかかり、「これいつ終わるんだ…」というのが正直な感想でした。

ただし2棟目の畝からは、劇的に雑草の生え具合が改善。聞くところによると、定植後一度除草に入ったそうです。それだけで天と地の差。体感速度は7倍程度の作業スピードで、あっという間に18号棟の草むしりは完了しました。

こうやって見てみると、定植などの優先度の高い作業の合間に、いかに除草や管理など細やかな作業スケジュールを入れられるかが肝になってきますね。

3月頃に一度除草をしたエリアについては、雑草はほとんど伸びておらず、手間もかからずに草むしりができます

今日の備忘メモ

  • 土壌消毒のメリットデメリットをまとめ

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