こんな記事を見つけました。
大学時代の研究仲間で、虫の食害に対する植物間コミュニケーションをテーマに修論を作成しているやつがいました。
"虫の食害が発生した際に、食害を受けた個体が揮発性物質などを放出し、それを受け取った隣接個体が食害に対する抵抗性を獲得する(コミュニケーション)能力を有する"というものです。
虫からの食害があった際に、トリコームを形成したり、虫を忌避する物質を作り出したりして、それ以上食害を受けないように抵抗することが、先行研究で説明されており、私もいくつかの論文に目を通していたので、食害と病害に対する抵抗性獲得は知ってはいたのですが…これ(紹介記事)は初めての知見でした。
(たしかに、病気で弱った個体に虫が付きやすいとは思ってはいて、てっきり植物表面の環境変化(細胞壁の軟化や、フローラの崩れなどで虫が食べやすくなる)のが原因かなーとなんとなく思っていましたが)
まぁ考えれば、リソースを病害と食害どちらに割くかって話になるので、納得できなくもない主張ですね。
今日の作業
スプレーマムの水やり
スプレーマムへの水やり。定植は6月初旬頃かなー。
特に目新しい発見はなかったので割愛!
19号棟の草むしり
ちょっと前に草むしりをしたハウスですが、あいも変わらずにトルコキキョウの育ちは遅く、代わりに雑草はぐんぐん伸びてきます。
トルコも、個体によってはきれいに背を伸ばし始めたんですが、フザリウムの影響で根の成長が止まってしまった株がかなり目立ちます。
たっぷりと水を上げて、少しでも水分を吸収してもらい、出荷できる状態になんとか持っていければ良いのですが。
というわけで、植え穴に生えてきてしまった草の除草作業。大きな草はあまりなく、時間はかからずに作業完了できました。
気になるのは、ゼニゴケがかなり蔓延っていること。栄養の観点は分かりませんが、保水的な意味合いでは、悪影響はなさそうですが…。
それでも、背の低いトルコは、ゼニゴケに埋もれてダメになってしまったりしていました。残念。
トルコキキョウの頂花取り続き
今日も昨日の続きで、トルコキキョウの頂花取り。
ちなみに、このトルコキキョウは「プリマラベンダー」という早生の品種。
そのため6月末には出荷できるほど、花をいち早く形成します。
早生品種は、放っておくとさっさと花を点けてしまうため、芽整理が非常に大事だそうです。
頂花とわき芽、それから花を付けなさそうな枝も取り除いていきます。
途中一本だけ、対生する葉が3対の個体がありました。
かなり珍しい個体ですね。葉の形成に関わる遺伝子の発現に、なんらかの異常があったのでしょうか。
シロツメクサ(クローバー)などだと、環境要因で四つ葉ができたりするそうですが。
(もちろん遺伝的に四つ葉以上が形成されやすい集団もあるそうです)
農業次世代人材投資資金・就農準備資金の説明会について
作業とは別ですが、本日、農業普及所の方がお目見えして、新規就農者が使える補助金「農業次世代人材投資・就農準備型」について案内を受けました。
6月に、制度利用に関する詳しい説明会が予定されており、県の各エリアごとに開催されるそうです。
浪江町が所属する双葉郡では、新規就農者は私一人だけだそう。そのため私は、郡山・三春にて6月6日に開催される説明会へ伺ってきます。
私の場合、失業給付(生活保護)を半年間活用する予定でハローワークに失業認定を通しています。
就農準備資金と生活保護は併用ができませんが、失業給付のほうが月額あたりのもらえる金額が高いので活用している状況です(就農準備資金は月12.5万円ほどの支給ですが、私の場合失業給付は月16~17万円ほどもらえます※しかも非課税)。
そのため、通常とは異なる期間での給付申請になるかと思います。また、研修中の傷害保険に関する話など細かいところで不明点があり、個別に相談したいことも多いので、しっかり話を聞いてきたいと思います。