今日は嵐。雷とともにスコールが降り注ぎました。
来週からは低気圧も勢いを伸ばして、いよいよ長雨の季節に入っていきます。
庭の園芸も、カビ病に負けぬよう透かし選定など対策をすすめつつ、見守りたいですね。
今日の作業
菊とトルコキキョウに水やり
今日はあさイチの作業で、挿し芽をした菊と、トルコキキョウに水やり。
植え付けたトルコキキョウもすくすくと成長を続け、定植からもうすぐ2ヶ月ほど経ちますが、5~6節ほどまで大きくなりました。
少しずつ、先端が若草色に色づき始め、ツートンカラーになり始めるころかなと。
1ハウスあたり1時間弱ほどかけて、丁寧に手灌水をしていきます。
苗の様子を観察しつつ、除草も一緒に。気づいたときに草をとる、これは徹底していきたいです。
ベビーピンクの頂花取り続き
トルコキキョウの頂花取りを、昨日に続きやっていきます。
時間はかかりますが、頭の中が整理されリラックスできるので、もろもろの農作業の中で芽整理作業が一番好きかもしれません。
何が好みの作業になるかは人によって異なるようで、今年から自営を開始した先輩研修生の方は、定植作業がお気に入りだったと師匠より聞きました。
人それぞれお気に入りの作業がある。そういうの、なんか、とても良いですね。
なお、この頂花とりのあと、1回目の枝整理作業を行います。
1株につき、3~4つの花を付けることを理想とし、今後どの枝を伸ばしたいか考えながら、枝と芽の整理をしていきます。
今日は師匠より、枝整理の作業についても、実際に手入れしているところを見学させてもらいながら、ご指導いただきました。
細かい技法については割愛しますが、枝と芽、蕾の様子をひとつひとつ見分け、花が咲いた姿がまるで見えているように、手際よく作業を進める姿に感動しました。
トルコキキョウをきれいに育て上げるには、「育てが5割、枝整理が5割」
素敵な花を私も育てられるように、勉強に励みたいと思います。
マリーゴールドの片付け
ひとまず頂花取りの作業は一段落したので、マリーゴールドの片付けに着手。
この春、かなりの稼ぎ頭だったマリーゴールドも、そろそろ出荷が無くなる時期です。
ありがとうの思いを込めつつ、バシバシ引っこ抜いて残渣を片付けていきます。
ちなみに、あのマリーゴールド独特の香りは、「タゲトン」や「ジヒドロタゲトン」と呼ばれる有機物質が影響しているそうです。
マリーゴールド(タジェット)はメキシコ原産のキク科の植物で、野生化したものや観賞用など多くの品種・変種があり、その中ではアフリカンマリーゴールド(Tagetes erectra L.)とフレンチマリーゴールド(Tagetes patula L.)が栽培種としてよく知られています。
(中略)
多くの香料成分の中でマリーゴールドの香りを特徴づけるものはタゲトン、ジヒドロタゲトン、3-メチル-5-(2-メチルプロピル)-2-フランカルバルデハイドなどです。タジェットオイルは他の天然香料や合成香料と調合するとフルーティーなハーブ様の香気やタバコ様の香りを与えるため、タバコ香料や香粧品香料として使用されます。
(update:2001.11.29)
長谷川香料株式会社 HPより https://www.t-hasegawa.co.jp/cgi-bin/pla.pl5
タゲトンは、構造的にはケトン類に含まれるようですね。アセトフェノンやジャスモン、カンファーなどと同類。
そのため鎮静や強壮効果など、アロマテラピー的にも効能はありそうですが、ケトン類には神経毒性があり妊婦への影響が報告されているため、妊婦さんはそこまで積極的に嗅がないほうが良いかもしれませんね(まぁ量の問題はあるので、普通に飾る程度ではほぼ影響ないと言ってもいいと思いますが)。
また、マリーゴールドに含まれる殺線虫成分の"α-terthienyl"(アルファ-ターチニエール)が、フザリウム属菌の行動抑制効果があるかもしれないという論文もあるようです。
「マリーゴールドの殺線虫成分 α‐terthienylがフザリウム菌の行動に及ぼす影響」
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010291368
浪江町の花卉農家の間でも、連作障害への対策としてマリーゴールドはどうかと話にあがっているので、ここらへんも自分なりに調べてみたいと思います。