今日は曇のち晴れ、外気温は16度前後と過ごしやすい一日でした。
ただし作業場であるハウスの中は猛烈に暑い!おそらく体感30℃は余裕超え。日が差し込むと太陽の力をビンビンに感じます。
水分補給をしっかりとしつつ、今日は今日とて初経験の作業があったので、楽しかったです。
今日の作業(2022.4.20)
- スプレーマムの挿し芽
スプレーマム(洋菊)の挿し芽作業
菊は挿し芽用の枝をメーカーから購入
連日トルコキキョウを定植するための準備や、定植作業ばかり行っていましたが、今日は新しい作業を行いました。
お盆に出荷するようの洋菊(スプレーマム)をの挿し芽(挿し穂・挿し木)作業です。
メーカーから購入した若芽を挿し芽して、定植に使う苗を作ります。
購入した若芽は、冷蔵にて配達されるので、届いてから保管する場合は冷蔵庫へ。
ちなみに今回使用する品種は下記の4種。合計で4,500本を植えます。
- セイアドリア…1,000本
- セイフレイ(SEI FREY)…1,200本
- セイリポルレモン(SEI RIPOLL LEMON)…1,200本
- セイリポル(SEI RIPOLL)…1,100本
葉とり茎おり土にさす
挿し芽の仕方について解説します。
まずは苗用の培土を用意します。研修先では、サカタのスーパーミックスAを使用していました。菊は乾燥などにも丈夫なので、適度な保水力と水はけの良さを持つ培土なら何でも大丈夫そうです。
培土を200穴トレーに入れていきます。このとき、トレーの穴に入れる培土が少ないと、水をやったときに凹んでしまいしっかりとした苗ができません。かといってパンパンに詰めてしまうと、今度は若芽を差し込んだときにうまく差し込むことができません。ちょうどよい塩梅で土を充填します。
今回使用した培土は、雨に当たるところにおいてあったので湿気を含み、少し扱いにくかったです。できれば乾燥したところに保管して、使えるようにしたいですね。
トレーを準備できたら、挿し芽をスタートします。
若芽は、そのまま挿すのではなく、切断面から2枚ほどの葉を取り除き、さらに茎を少し切断し、新しい切断面を作って使用します。指でパキッと手折ることが可能です。
土には2cmほど埋まるように差し込みますが、このとき葉が土に潜ってしまうと腐敗の原因になるので、上記のひと手間を加えることで健康な苗を作ることができます。また、切断面を新しくすることで、水の吸い上げを良くします。
植え付け後は遮光をして水やりを忘れずに
今日は時間が足りず、全ての挿し芽を完了することはできませんでした。
おおよその作業時間を図るに、トレー1つにつき30分ほど、400本/hくらいのペースでしょうか(用具の準備などは除く)。一人でやったら、一日8時間で3,200本くらいできるという計算。まぁそんなものかな。
挿し芽をしたばかりの苗は、乾燥ストレスに耐えるために葉がシワシワになっています。しっかりと発根するまでは直射日光を当てないように、寒冷紗や遮光シートで日陰を作り、毎日水やりをしてじっくりと様子を見ます。
菊は乾燥に強いので、数時間おきに水をやってビシャビシャにするよりかは、天気を見ながら朝夕水をやったりで、多少乾燥させたほうが発根が促されると思います(直接聞いたわけではないけれど、他文献より)。
明日も引き続きこの作業、天気も良さそうなので熱中症だけ気をつけて頑張ります!
今日の備忘メモ
- 菊は乾燥に非常に強い。しおれても、水をあげれば元気になる。
- 4月中旬に挿し穂をして、5月連休明けには畑に定植。お盆に向けての出荷を目指す
- 手折るより、ハサミでスパッと切断したほうが、水の吸収が促進され発根早いのか?もしくは乾燥ストレスで発根誘発されると考えると逆?ちょっと調べてみたい