就農体験記 新規就農を目指して

研修日記 23日目 - 2022年5月12日 -

虫たちも活発に活動を始める5月。浪江での一軒家暮らしでは、初めての対応が次々と発生します。

日曜日に、玄関先にアシナガバチの巣が作られていることを発見。

嬢王蜂が一匹、せっせと巣作りに励んでおり、巣の直径は5センチ程度。

軽くネットで調べてみると、巣の直径が15センチ未満、なおかつ働き蜂が大量に居ない状況(7~8月頃からは大量のハチが巣に集まってしまう)であれば、業者に頼まなくても駆除が可能とのこと。

ホームセンターで殺虫剤を購入し、人生初の駆除を試みました。

市販されているハチ・アブ用の殺虫剤は、昆虫の神経系を狂わせる合成ピレスロイドというのが配合されており、昆虫にはそれはもう即効性の高い猛毒だそう。

吹きかければ一発KOとはされているものの、ハチに油断はできないので、厚手のスキーウェアに皮手袋、上から白いレインウェアを被って、帽子とタオルで顔を覆った完全防備でいざ出陣。

ハチが寝静まる日没後、巣に嬢王蜂が止まっていることを確認し、2~3mほど手前からジェットを吹きかけました。

吹きかけた瞬間、ハチが巣から転げ落ち、死亡していることを確認。巣の中に幼虫もいなかったので、そのままホウキでつついて落とし、素手で触らないように注意しながら燃えるゴミとして処分。一瞬の出来事ではありましたが、あー怖かった。

…と思っていましたら、ベランダにもアシナガバチの巣を発見。しかも2箇所。なんでや。

先程、退治を試み、無事除去することができました。巣と死骸は明日の朝にでも処理します。

アシナガバチ同時討伐とか…モンハンかよ…と思わずにいられない。そんな一幕でした。

ハチの巣の駆除は、きちんとハチの習性を学んだ上で、万全の対策で臨んでください。無理をせず、怖いなと思ったら業者へ依頼。何事も自己責任です。

今日の作業

毎週木曜朝の日課、産地間交流出荷用の花を運ぶ

これも毎週の日課。今回出荷するのは、キレイな深いピンク色をしたトルコキキョウ。

母の日ではお世話になった品種で、シックな大人のピンク色が素敵です。

品質も高いので、価格は少し高めに設定されています(といっても直売所価格でかなりお得!)

直売所に並ぶ予定のトルコキキョウたち

先日定植した露地のスプレーマムへ水やり

研修先では、定植後1週間ほどは、天気を見ながら灌水を行うようです。

土の状態にもよりますが、基本はたっぷりと水やりを行います。乾燥ストレスをできるだけかけないように配慮。

1週間ほどで、穂先から新しい芽が伸展してくるので、それが確認できたらピンチ(摘芯)します。

まだしっかりと根づいてはいないものの、す分を吸って少しは元気を取り戻したスプレーマムの葉っぱ
電照も用意。これからは夜間照明を点灯します

電照をつける目的としては、短日植物であるキクに対して暗記中断を生育初期から行うことで、成長(花芽分化)を抑えるためとのこと。

電照菊は、開花調整により狙ったタイミングで出荷を行うテクニック。植物の生理現象をうまく活用した栽培方法ですね。

参考文献:計画的な生産・出荷のための夏秋ギク栽培技術マニュアル

chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/438526.pdf

16号棟の片付け

春だしのトルコキキョウが植わっていた16号棟の片付けに着手しました。

片付けの方法について、後日手順をまとめていきたいと考えておりますが、今回は写真のみでの紹介。

簡略簡略~

トルコキキョウの栽培後。残渣が残るハウス内
このハウスでも病気が発生していたようで、うまく成長しきっていない株もちらほら
トルコキキョウの根は、およそ25センチ程度で掘り起こしできたので、根の全長は50センチくらいか

病気もありうまく収穫できていない株は、全体の3割程度でしょうか。見た感じ。

これから営農計画を立てていきますが、うまく作付けが成功した場合と、そうでない場合。色々想定しておくことが大切ですね。

14号棟の片付け

16号棟の片付けを終えて少し時間が余ったので、先取りで14号棟・15号棟の片付けにも着手。

このハウスには、3~4月に出荷していたマリーゴールド

収穫されたマリーゴールドは、根本でバッチリ切り取られていますが、脇芽よりぐんぐん枝を伸ばして花を咲かせている状況です。

30分程度しか作業しなかったため、写真に写っている鉄の支柱を取り除くだけで今日の分の労働は終了!

収穫後の株にも、こんもりとした花が咲き誇るマリーゴールド
植わっていたのは2種類。オレンジと黄色がキレイです

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